長江支流の観音廟が浸水していた

中国湖北省鄂州市

長江の岩礁に立つ観音閣は宋時代(960年 – 1279年)に建立され、何度も水害に遭って再建されてきました。明・清時代にも修復された歴史がある建物です。
2020年7月、中国の一部を襲った大雨の影響で長江の水位が上昇し、岩礁を呑み込み、こちらの寺院の建物部分の下半分ほどが浸水してしまった映像が話題になっています。

同時期には、豪雨が続いたことにより、同じ湖北省にある三峡ダムでは水位の上昇が止まらず、放水を開始したり、湖北省の省都・武漢市では道路が冠水していました。
この水害で大きな被害が出ていることは日本でもニュースで取り上げられました。

このような状況下で長江に浮く観音閣という奇観が発生しました。
同じような光景は2017年にも中国南部を襲った大雨でも見られましたが、観音閣が崩壊することはありませんでした。
長江の岩礁に立つこの歴史ある建造物がこれからもずっと残ってほしいと願わずにはいられません。