シルクロード SILKROAD ローマから西安、奈良まで

・日本の古代貴族文化に多大な影響を与えたシルクロード
・ラクダや馬、ロバに荷を載せた交易商人たちのキャラバンから古代マケドニアのアレクサンドロス大王の軍事作戦から玄奘による仏教経典の招来まで多様な目的で利用されました。

シルクロード
シルクロード(絹の道)は、紀元前2世紀から15世紀半ばまで主に商人の往来で栄えたヨーロッパと東アジアを結ぶユーラシア大陸の交易路網です。中国で生産された絹製品の販売ルートであったため、この名称が付けられた。全長6,400キロメートル以上、東西の経済・文化・政治・宗教の交流に中心的な役割を果たした。

シルクロードは実際に存在する道の名前ではなく、単一の道でもない。東アジアからヨーロッパまで、東南アジア、インド、中央アジア、中東、東アフリカ(地中海に面する)を結ぶ、複雑な陸路と海路の歴史的ネットワークの総称なのです。

日本では奈良時代に始まった大乗仏教の布教も、このシルクロードを通じてインドから中央アジア、中国を通じて伝わりました。

平安時代の重要物品を納める東大寺の正倉院(奈良県)にはシルクロードを通って我が国にやってきた歴史を伝える美術工芸の文化財が多く所蔵されています。

莫高窟で発見された涅槃像(中国北京市の国立美術館所蔵)
敦煌市の道路


Header image by Francisco Anzola @Flickr
涅槃像の image from Wikipedia
Road photo by Allan Grey @Flickr